九州メーカー視察&大川家具展示会視察記〜自宅deサロン®︎のフルハウス株式会社

国産の漆喰と床材や国産の家具を視察の為に九州に行きました。今回の訪問先は鹿児島「幻の漆喰」のカイケンコーポレーションさんと「日本最大の家具の生産地」福岡大川家具の佐藤木材さんです。

貿易業時代はポップ系のヨーロッパの輸入家具をメインとするインポーターをしてたから、素敵な家具やインテリアデザインは見ていてワクワクしてきますね。

今回は久々に家具展示会にも行けるというわけで、ワクワクx2倍の心境でした。

カイケンさんでは社長さんがパワポで1時間、建築と健康の維持実現、というテーマで講義をして下さり、なぜ幻の漆喰を製造し始めたか、材木や無垢材のフローリングまでを製造するに至った経緯などを大変面白く、興味深く拝聴しました。特に無垢材の乾燥方法は極めて特殊で、「波動や振動で水分を飛ばす為にバッハを聴かせています」という説明を聞いたときはぶっ飛びましたね。

こういうの好きです。本物を追求する為に、敢えて細い道をいく。

家はそもそも住む人の命を守るもの。だから当然安全性や健康面においてホンモノを追求すべき。

これがカイケンさんの哲学でした。やっていることに理念、哲学が見える企業はいいですね。想いと実践が合致している。気持ちが良いですね。哲学がフルハウスとも共鳴するので、これから是非取引したいと感じました。

カイケンさん訪問後、大川に列車移動して佐藤木材さんと合流。

佐藤木材さんは実は、貿易時代の私の元上司が非常勤顧問を務めていて、佐藤専務さんとは数年前に一緒にミラノサロネ(イタリアで開催される世界最大の国際家具展示会)とその後東ヨーロッパの工場視察にご一緒していて旧知の中なのです。懐かしさと安心感もあって、本当に楽しいひと時でした。

元々は家具材料(家具の部材になるもの)を生産、販売していましたが家具売上の低減により、床材など住宅建材も取り扱う様になっています。

そしてここで今回最も心を奪われた「レジン(樹脂)と無垢板の合成テーブル」と出会いました。

とにかく見た目が美しく、素晴らしい。レジンというと気泡やら色むらが発生しやすいのですが、それらが全く見られない。断面をよく見ると、レジンの層が6層になっていて時間と手間をかけたのなだな、と丁寧な製造工程がわかります。

良い点は、樹種もレジンの色など、デザインもかなり自由になる点。

無垢の木という極めて自然なものと、ガラスの滑らかさを持つレジンという極めて工業的なものとの見事な融合。

このテーブルが1台あるだけで、空間が贅沢に彩られますね!

融合といえば、このフュージョンというのが、最近のものづくりのコンセンプトではないかと思います。

数年前に訪れたメゾンエオブジェ(パリで開催される世界最大の雑貨展)でも目を惹いたものは、大抵、既にこれまでに歴史の波に洗われてきた優れたもの同士の掛け合わせによって表現されているものや異素材、あるいは異文化の融合されたもの。イギリスのアンティークと藍染めとの融合はそれは見事でした。

今回、九州に視察に行ったことで、新しい人やものとの出会いだけでなく、フルハウスがこれから取り組んでいく上での価値観も改めて確認できた気がします。

なによりも自分の心がワクワクしっぱなしでときめいていたこと。

このトキメキの瞬間をより多く味わうためにも、これからもドンドン視察に出かけて行きます。

それでは画像をご覧下さい。