【キッチン編】家電に合わせたコンセントの必要個数と配置のポイントを解説!

キッチン家電を使用する際に「コンセントの数が足りない」「ブレーカーが落ちる」「使いにくい位置にある」などの悩みを抱える主婦は多いでしょう。

私も実家で生活していたときに「コンセントの数が足りない」「コードが届かない」「使っているとブレーカーが落ちる」などの悩みを抱えていました。

この悩みを解消するには原因が何かを理解し、家庭環境に合わせた対策を取り入れなければいけません

そこで本記事では、ブレーカーが落ちる原因と家電に合わせたコンセント数、配置のポイントについて解説していきます。

何が原因でブレーカーが落ちるのか、効率良く料理するために必要なコンセント数や配置について知りたい人はぜひ参考にしてみてください。

 

キッチンでブレーカーが落ちる原因はコンセント不足!

キッチンでブレーカーが落ちる原因は、コンセント不足による特定回路での過剰な電力消費です。

コンセントが不足したり、使いやすい位置にないときはアダプターや延長コードを使用しますよね?

これらを使用すると過剰な電力が1カ所に集中してしまうので、火災や感電、機器の故障などを防ぐためにアンペアブレーカーが落ちます。

私の実家では「IH」に加えて「炊飯器や電子レンジ、電気ケトル」を同時に使うと契約数の60A以上もの電力を消費してしまうのでブレーカーがなければ火事になっていたでしょう。

以下は、電力消費が大きい家電の一覧表です。

家電一覧表 必要アンペア数
電子レンジ 15A
アイロン 14A
卓上IHクッキングヒーター 14A
炊飯器 13A
食器洗い乾燥機 13A
トースター 13A
ドライヤー 12A
掃除機 10A
電気ケトル 10A
エアコン(冷房) 5.8A/立ち上げ時14A
エアコン(暖房) 6.6A/立ち上げ時20A
こたつ 5A
電気カーペット 半面4A/全面8A
縦型洗濯機 3A
冷蔵庫 2.5A
ドラム式洗濯乾燥機 洗濯時2A/乾燥時13A
液晶テレビ 2.1A

引用:家電の必要アンペア数一覧

キッチンやその周辺には電力をたくさん消費する家電が集まっているので、コンセントが不足するとブレーカーが落ちやすくなると予想できますね。

アンペアブレーカーは家を守るために必要な機能だと理解し、ブレーカーを落とさないコンセント数と家づくりを一緒に考えていきましょう

 

家電に合わせたコンセントの個数と配置ポイント

アンペアブレーカーが落ちる原因について理解できましたか?

次は、我が家のキッチンに取り入れたコンセントの個数と配置ポイント、自家でも行える対策などを紹介していきます。

1.キッチン周りのコンセントは「最低6つ」必要!

2.取りつけ位置は腰より上の隠れにくい場所に

3.契約しているアンペアの見直し

4.コンセント回路の分割や増設

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.キッチン周りのコンセントは「最低6つ」必要!

キッチン周りのコンセントは「最低6つ」必要だと思い、我が家ではキッチン台に2つ、カップボードに3つ、冷蔵庫に1つ設けました。

最低6つにした理由は、6つの3つは専用コンセントになる可能性が高いからです。

一般的な家庭で採用されている電子レンジ、炊飯器、冷蔵庫は消費電力が高いため、同回路での使用はおすすめできません。

また、電気ケトルも消費電力が高いので、調理しながらお湯も沸かしたい場合は専用コンセントが必要になるでしょう。

我が家はIHでご飯を炊いているため、電子レンジ、電気ケトルを含めた3つの専用コンセントをカップボードに設けました。

キッチン台の2つはミキサーやフードプロセッサー、浄水器用に設けて調理の補助として活躍しています。

家電に応じて個数は変わってきますが、専用コンセント数を適切に定めて調理補助用のコンセントを追加すれば、時短調理の環境を整えられるのでぜひ取り入れてみてください

 

2.取りつけ位置は腰より上の隠れにくい場所に

コンセントを配置するときのポイントは、腰より上の隠れにくい場所に設けることです。

コンセント設置のよくある失敗談では「使いやすい位置にない」「家具に隠れてしまう」などの意見が多く、個数は適切なのに意味を成さない場合も少なくありません。

以下はコンセント位置の目安を示した画像です。

出典:注文住宅設計時に役立つ! コンセントの豆知識

我が家のキッチン台やカップボードには「腰より上、家具や家電で隠れにくい天板より少し高め」の位置に配置しました。

我が家には取り入れていませんが、どの年代にも使いやすい位置に配置した方が身体的な負担も軽くできるので、取りつけ位置にもこだわってみてはいかがでしょうか?

 

3.契約しているアンペアの見直し

次に、自家でも取り入れられる対策を紹介していきます。

まずは、契約しているアンペアの見直しをしてみましょう。

生活スタイルの変化や家電の導入によって契約しているアンペアでは対応しきれず、ブレーカーが落ちている場合も少なくありません。

家族が増えたり、新しい家電が増えたりするなどの環境変化によって消費電力も変化するので、契約を見直せばブレーカーが落ちる頻度を減らせます。

しかし、基本料金が上がってしまうので家計へのダメージは大きいです。

レイアウトを変えたくない人やすぐにでも改善したい人にはおすすめの対策なので、料金負担が大きくなると理解したうえで取り入れてみてください

 

4.コンセント回路の分割や増設

毎月の支出を変えたくない人には、コンセント回路の分割や増設がおすすめです。

貯蓄がある人であれば1回の大きな出費で回路を分割したり、コンセントを増設したりできるので総支払額は安くなります。

例えば、電子レンジやIHなどの消費電力が大きい家電専用のコンセントは場所や回路を変更したり、増設したりできれば、見栄えや使い勝手が良くなるので嬉しいですよね。

使用する家電に合わせたコンセントを必要最低限設け、回路の分割ができれば快適なキッチン環境を作れます

費用は割高になるので業者と相談のうえ、検討してみてください。

 

【経験者は語る】増設して良かったこと2選と注意点

ここからは、増設して良かったこと2選と注意点を紹介していきます。

我が家で取り入れた結果を元に話していきます。

1.短時間で料理ができる

2.キッチン家電以外にも使用できる

注意点.水や油汚れの掃除をマメにする

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.短時間で料理ができる

1つ目は、短時間で料理ができることです。

使いたい家電がコンセント不足によって制限されると長時間立ったままになる可能性もあります。

また、ブレーカーが落ちる頻度は減らせても落ちてしまった場合、対応や復旧に時間がかかってしまう場合も少なくありません。

私が実家にいたときは仕事が遅くなる可能性を考えておかずの作り置きをしていましたが、クーラーのないキッチンで真夏、長時間調理をするのが本当に辛かったです。

新築ではそんなストレスから解放され、以前よりも短時間で多くの作り置きができるようになりました。

短時間で複数の料理を作るには環境を整えるのが一番なので、使用する家電や調理環境に合うキッチンの設計プランを考えていきましょう

 

2.キッチン家電以外にも使用できる

2つ目は、キッチン家電以外にも使用できることです。

現代の住宅はLDKを多く採用しているので、リビングダイニングのコンセントが不足している場合も少なくありません。

小さなお子さんがいる家庭なら手の届く範囲に家電が置けないなどの事情もあるでしょう。

我が家では、浄水器のために設置したコンセントのあまりで加湿器を稼働させ、子供の手が届かないように対策をしました

コピー機やテプラなどほかにも使用できる家電はたくさんあるので、リビングダイニングにコンセントが不足しているのであれば、活用してみてはいかがでしょうか?

 

注意点.水や油汚れの掃除をマメにする

キッチン周りのコンセントを使用する際に注意して欲しいのが、水や油汚れの掃除をマメにすることです。

特にキッチン台のコンセントは、水道やコンロから飛んだ汚れが付着しやすいので、ショートや故障の原因になってしまう場合も少なくありません。

少量の水滴や汚れで火花が出る可能性もあるので、安全のためにマメなお手入れを心がけてください

 

まとめ:多すぎるくらいがBest!家族の健康を支える場は快適にしよう!

というわけで、今回はブレーカーが落ちる原因と家電に合わせたコンセント数、配置のポイントについてお伝えしていきました。

コンセントは少なすぎると不便ですが、多すぎても損はありません。

見栄えも重視した個数を設定できれば短時間かつ効率の良い調理環境が実現できます。

フルハウス株式会社ではキッチンだけでなく、幸せな家庭に必要な細かなこだわりを家づくりという形で提供しております。

キッチンは家族の健康を支える大切な場所なので、それぞれの家庭に合ったBestをフルハウス株式会社で一緒に見つけてデザインしてみませんか?