和を表現するには

今、お話をさせて頂いているH様の新築は、フルハウスの新築としては初めての「和」がコンセプトのすまい。

 

外見はシャープで今時のご夫婦、といった印象だけど、共通の好みがずばり和室と縁側、ということでわからないものです。いずれにせよ夫婦の好みが共通している、という点がほんとにいいですね。

 

過去の経歴から(JTBで8年半勤続しました)、量・質的には十分な和旅館に泊まり歩いてきた経験もあるので、インプットはそれなりにしてきたつもりですが、やはりコスト、デザイン、快適性、動線、家族それぞれの希望、将来性、など様々な要素(や不確定要素)を盛り込みながら答えを出していく、というのはなかなか難しいものです。

 

そして、だからこそ大変なやりがいを感じているわけです。

 

そんなわけで最近、車で走りながら和風建築を意識的に見るようにしています。

主たる目的は瓦を使用せずに、瓦っぽい屋根を表現する方法を見つける、ということ。

普段、漫然とみている和風建築の屋根。

それはほとんど風景化してしまっていて、実は意外とじっくり見ていないんですね。

 

瓦って、どんな特徴があるのかを改めて意識してみることで、何かが見出されてくるはずです。

 

Hさんの家の屋根の素材は、おそらくガルバ鋼板という工業製品を使用することになりますが、そのラインを横に貼っていくのか、それとも縦にするのか、によってもかなり印象は変わります。

 

もちろん、屋根だけではなく、建物の躯体(くたい)・壁のデザインや素材によって、その屋根と壁のトータルなイメージが印象を左右することにもなります。

 

知識で足りないものは、書物などで補いつつ、最高の家づくりに向けてインプットの日々は続きます!!