
使用者の好きなようにカスタマイズできる造り付けテーブルですが「動線やレイアウト変更ができない」「キッチンから飛び跳ねた汚れの処理が面倒」「来客者からの視線が気になる」などと生活するうえで不便だという声も少なくありません。
店舗にある既存のテーブルであればこのような問題は感じにくく、使い心地を体感できるため、自身にピッタリ合う家具を厳選できるでしょう。
しかし、家事や育児、仕事もあるなか、何度も店舗へ訪れる余裕や時間がない人も多いです。
私も生まれて3ヶ月の子供を抱えて何度も店舗を訪問するのは本当に大変でした。
店舗訪問の手間を最小限にし、使用者にピッタリ合うものを導入するなら、デメリットを考慮した造り付け家具を取り入れるのが一番です。
そこで本記事では、造り付けテーブルの魅力とデメリットを解消する対策、ダイニングテーブルの種類と選び方について紹介していきます。
私の経験から感じた魅力やデメリット解消法、食卓選びのポイントをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
造り付けテーブルの魅力3選

まずは、造り付けテーブルの魅力3選を解説していきます。
1.位置とサイズをお好みにカスタマイズできる
2.省スペースかつ家事動線をスムーズにできる
3.オシャレな雰囲気にできる |
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.位置とサイズをお好みにカスタマイズできる
造り付けテーブルの魅力1つ目は、位置とサイズをお好みにカスタマイズできることです。
店舗やネットで売っている家具は規格が決まっていたり、設置場所にフィットしなかったりする場合も少なくありません。
造り付けであれば高さ、天板サイズ、カラー、取り付け位置や隙間埋めなど好きなようにカスタマイズできます。
我が家のLDKに設けたカウンター兼ダイニングテーブルは、身長が高い夫に合わせて天板の高さを2~3cmほど高くしています。
また、食事スペースは「幅175cm、奥行80cm」と4人掛けより少し大きめサイズにしたのもポイントといえるでしょう。
規格にないサイズ調整、取り付け位置の自由感が最大の魅力なので、世界で1つだけのダイニングテーブルを造ってみてはいかがでしょうか?
2.省スペースかつ家事動線をスムーズにできる
造り付けテーブルの魅力2つ目は、省スペースかつ家事動線をスムーズにできることです。
造り付けテーブルはキッチンと一体化にする場合が多いので、調理場所と食事スペースがコンパクトにできるだけでなく、配膳動線もスムーズになります。
我が家には小さめのキッチンカウンターがあるので、おぼんを使わずに食卓まで配膳できるのも嬉しいポイントですね。
また、ダイニングキッチンがコンパクトにできているお陰でリビングがとても広いです。
「リビングを広くしたいけど敷地面積が狭い」という人は、造り付けテーブルを検討してみてください。
3.オシャレな雰囲気にできる
造り付けテーブルの魅力3つ目は、オシャレな雰囲気にできることです。
カウンターテーブルやキッチンに隣接したダイニングテーブルはカフェのような仕上がりになるので雰囲気がオシャレです。
我が家もオシャレな雰囲気と癒し空間を設けたかったので取り入れましたが、これは正解でした。
また、カウンターテーブルの部分を勉強机にしたり、小物を飾ったりと小さなスペースとして活用できるのも魅力です。
家の中でオシャレな空間が1つでもあるとテンションが上がるので、癒し空間として取り入れてみてはいかがでしょうか?
デメリットを解消する対策2選

次は、デメリットを解消する対策2選を紹介していきます。
1.将来を見据えたレイアウトと動線を考える
2.ガラスパネルや目隠しパネルを採用する |
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.将来を見据えたレイアウトと動線を考える
デメリットを解消する対策1つ目は、将来を見据えたレイアウトと動線を考えることです。
造り付けテーブルのデメリットに「レイアウト変更ができない」「一部の動線が長くなる」などの意見があり、どちらも設計の段階で対策が欠かせません。
以下は我が家の造り付けテーブルとキッチンを写した画像です。

我が家では入り口が1つのキッチンを採用しているため、一部の動線が長くなっています。
コンロを使用しているときに動線が長い場所に回ってしまうと、吹きこぼれや注意喚起のアラームに対応できない場合も少なくありません。
私も設計士さんに指摘されましたが、コンロ側の壁を失くしたくなかったので現在のキッチンになっています。
キッチンの仕様にこだわりがなければ、将来を見据えた動線作りを優先し、ストレスフリーかつ効率良いプランを作ってみてください。
2.ガラスパネルや目隠しパネルを採用する
デメリットを解消する対策2つ目は、ガラスパネルや目隠しパネルを採用することです。
コンロや水道周りで気になるのが「油や水滴の飛び跳ね」「来客者にキッチン内が見えてしまう」などの意見があり、ストレスを感じる場合も少なくありません。
ガラスパネルや目隠しパネルの導入で、どこに付着するかわからない汚れや気になる視線を遮ればストレスも軽減できるでしょう。
以下はコンロ前に設置したガラスパネルの参考画像です。

出典:キッチンの油はねガード/ガラスパネルを設置したお客様
このようにガラスパネルや油はねガードを設置して、コンロからの飛び跳ね汚れを防げれば掃除の負担も減って嬉しいですね。
水回りの目隠しには以下のような模様入りパネルがおすすめです。

出典:キッチン目隠しパネル
気になる視線を遮り、デザインもかわいいものであれば、お気に入りの場所になるかもしれませんね。
我が家では、目線にパネルがあると光の反射で集中できないと感じたので取り入れていませんが、腰壁を採用したお陰で汚れは最小限にできています。
デメリットの対策ができればストレスを最小限にできるので、ぜひ検討してみてください。
知ってて損はない!ダイニングテーブルの種類と選び方

ここからは、造り付けにも応用できるダイニングテーブルの種類と選び方についてみていきましょう。
ダイニングテーブルは種類が豊富なうえ、値段の幅もあるため選ぶのが難しい家具です。
以下はダイニングテーブルをバリエーション分けした画像です。

参考:ダイニングテーブルの種類と購入前の注意点を解説
これだけ種類が多いと選ぶ際に迷ってしまいますが、ダイニングテーブルは一生使う可能性を考慮し、厳選しなければいけません。
まずは、家族構成や部屋の雰囲気を確認して、天板のサイズや形、素材、カラーを選んでいきましょう。
我が家の場合「将来最大何人で使用するのか」「部屋の床はどんな色か」の2点からダイニングテーブルの形、素材、カラーを厳選しました。
例えば「長方形で4人以上座りたい」「床は黒に近いブラウン」という情報から「床と似たカラーの無垢材を長方形に加工したテーブル」などと素材、形、カラーまでは厳選できました。
天板サイズの厳選には、1人あたりの食事スペースがどれくらいかを把握する必要があるので詳しくみていきましょう。
以下は1人あたりの食事スペースを示した画像です。

出典:ダイニングテーブルの種類と購入前の注意点を解説
このように「幅60~70cm、奥行30~50cm」が1人あたりの食事スペースなので、4人以上座るには「幅120cm以上、奥行100cm以上」必要だとわかりますね。
そしてもう1つ意識するべきなのが、椅子とのバランスです。
座ったときに脚がつかなかったり、太もも後ろに圧迫感があったりすると使用感に満足ができません。
以下はテーブルと椅子のバランスを表した画像です。

出典:ダイニングテーブルの種類と購入前の注意点を解説
このようにテーブル天板から椅子座面までの距離が25~30cm程度のものを組み合わせるとバランスが良いです。
脚を組んだり、天板下側に収納などを取り付けたりする場合はもう少し広くしても問題ありませんが、開けすぎには注意しましょう。
種類が豊富なダイニングテーブルを厳選するには、使用する人数と選び方のポイントを把握しているかで変わります。
こだわりポイントや選び方を意識して、世界に1つだけのダイニングテーブルを見つけてみてください。
まとめ:食事以外でも使える造り付けテーブルにはバランスと将来性が大切!

というわけで今回は、造り付けテーブルの魅力とデメリットを解消する対策、ダイニングテーブルの種類と選び方についてお伝えしていきました。
造り付けテーブルの魅力を生かすには、椅子とのバランスが取れた心地良い使用感と将来を考えた動線作りが欠かせません。
また、店舗販売の家具に比べて初期費用はかかりますが、買い替える必要はないので一生使い続けられるでしょう。
どんな商品にもデメリットがあり、それらは使用者の小さな工夫次第で値段以上の価値と幸福が手にできます。
フルハウス株式会社では、お気に入りの家具を造るお手伝いや将来を見据えた心地良い空間作りプランに対する的確なアドバイスを提供できます。
家族の雰囲気が明るくなり、コミュニケーションも円滑にできる世界で1つだけのダイニングテーブルを造ったら、皆さんはどのように使いますか?
家族団らんの場に「幸せ」という笑顔が溢れますように・・・