夢を語ります!!ソウルビルダー〜心の鎹(カスガイ) 予告編1分

だろう、ではなく、かもしれないがやっぱり大切

車の免許を持っている人なら皆知っている、「だろう運転」と「かもしれない運転」という言葉。

私ももちろん知っていました。

けど、知っていると、やっているでは大違い。先日そんなことを改めて思い知らされる事態に。

 

といっても車関係のことではありますが、安全運転とかではなく、車に人を乗せる、という場面でのことでした。

ことの次第は10年ぶりに再会する大学時代の先輩とランチすることになりまして。

最後に会ってからの大きな変化は、先輩が車椅子生活を送っている、ということ。

電話でやりとりして、声の元気さ具合から、勝手にかつての状態を被らせてしまい、当日は愛車のジープで彼の自宅に迎えに行きました。

ジープは、数ある一般自動車の中でも車高がおそらく最も高い部類に入るでしょう。だから、少しはこれはまずいのでは?と思いました。が!!ここで例の「大丈夫、なんとかなるだろう」と思ってしまったのです。

それどころか「天気が良かったら川べりにつけて、ワンゲル時代っぽくラーメン作って食べても良いかも。あ、車の屋根も外したら先輩も気持ちいいかな」などとかなり能天気に考えていました。

しかし、当日は梅雨入りたてのどちらかといえばざんざんブリ。ここ1番は必ず晴れにする「晴れ男」なのに!しとしと、ではなくざんざん。

キャンプ道具どころではなくなり、恵の雨も車椅子には牙を剥いてきます。

玄関で待ち受けてくれていた彼を、雨よけの下に車をつけて、助手席に乗せようとなんとか試みるもどうしてもバランスが取れず不可能で、後部座席は狭すぎ、奇策の後ろのラゲッジスペース?!もやはり無理で、2人でさんざん奮闘したものの諦めざるを得なかったのです。

結局、半身不随の彼が運転できるように加工された彼の車に乗せてもらい、ざんざんと降る雨の中、予約していたカフェNeoへと向かうことになりました。

反省しきりの私の心とは裏腹に、救われたのは、彼は車を特注仕様にしてからほとんどまだ乗ったことがなかったらしく、それもいきなりかなりの距離を、さらにはざんざんぶりの雨天の中を運転する、という経験ができて良かった、言ってくれたことです。

車中では車椅子生活のさまざまなリアルを聴かせてもらい、また今回の彼との時間を通して、日常生活に足りないこと、改善すべきこと(もちろん私のこのことに関する楽観もそうです!!)を色々と教えてもらいました。

結果的には、cafe Neoでいただいたコーヒーとケーキ、そしておもてなしに2人ともたっぷりと癒され、雨が止み、しっとりと霧がかった薄墨桜の山はどこまでも神秘的で、濃密かつ楽しいひと時を楽しみました。

cafeを気に入ってくれた先輩は「今度誰かとまた来たい!」と言ってくれて、ドライブへの自信となるチャンスにはなったのかな。

結果オーライな話ではありますが、「だろう」ではなく「かもしれない」。改めて。

 

それでは画像をごらんください。